みかんの日 ~12月3日~
冬になると食べたくなるフルーツといえば、なんと言っても「みかん」ですよね。
正しくは「温州(うんしゅう)みかん」と言いますが、スーパーや八百屋さんでも良く見かけるようになります。
そんな温州みかんですが、12月3日は「みかんの日」なんです。
これは「いいみっか(3日)ん」という語呂合わせからで、全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省によって制定された記念日だそうです。
「いいみっか」ということで、11月3日と12月3日の両方がみかんの日として制定されています。
温州みかん ~食べごろの時期とは~
時期によって異なる味わい
冬の間はよく食べられるみかんですが、時期によってもその美味しさを楽しむことができます。
冬になる前に収穫される温州みかんは、「早生(わせ)みかん」と呼ばれており、皮が黄緑色をした状態で10月中旬頃に収穫され売られています。
また、早生みかんの中でも最も早い9月下旬から10月上旬頃に収穫されるものは、「極早生(ごくわせ)みかん」と呼ばれ、極早生特有の酸味と甘みのバランスが何とも言えない絶妙な美味しさで、みかん好きの人には最も喜ばれる「みかん」と言われております。
その後、11月下旬から12月頃に出回ってくるみかんは、「中生(なかて)みかん」と呼ばれ、甘みも次第に乗ってきます。
それ以降の遅い時期に出回るものは、「普通温州(ふつううんしゅう)みかん」と呼ばれ、さらに甘みが乗ってきます。
極早生や早生みかんの皮が黄緑色だとなんとなく酸っぱいイメージを持たれるかと思いますが、案外爽やかな酸味が楽しめる成熟状態なんですよね。
美味しいみかんの見分け方
温州みかんは時期によって異なる味わいを楽しめるのですが、美味しいみかんを見分けるコツをご紹介したいと思います。
極早生や早生
9月下旬から10月上旬に出回るみかんは、早い時期にだけ唯一楽しめる絶妙な酸味が特徴ですので「鮮度」が大事です。
皮に張りがあって、ヘタは新鮮な緑色をしているものを選ぶと良いでしょう。
一年でわずかな期間しか味わうことのできない、まさに「期間限定」の味です。
中生
11月下旬から12月に出回るみかんは、だんだんと甘みが乗ってきますので、特徴はバランスのとれた酸味と甘みです。
やや甘みが弱いと感じたときは、常温で数日寝かせておくと次第に糖度が増してきて甘くなってきます。
一般的にはこのあたりの時期のみかんのが、好まれる味わいでしょう。
普通温州
以降のみかんはなんと言っても甘みが美味しい時期です。
一般的には、大玉よりも小玉のほうが甘みがあって美味しいと言われております。
冬しか味わえない味覚を存分に楽しみたいですね。
美味しく食べる保存の仕方とは
1個2個と食べていると、いつの間にか止まらず食べてしまう美味しいみかん。
好きな人は箱で買うこともあるかと思いますが、そんなみかんを美味しく食べるための保管の仕方をご紹介したいと思います。
ぜひ参考にして頂いて、少しでも美味しい状態でみかんを味わって頂けたらとと思います。
箱で買ったときの保管の仕方
やはりお得な買い方としては、箱買いをすることで1個あたりの単価を安く抑えられるでしょう。
しかし、箱で買ったときは食べ切るまでに日数もかかるもの。そんなときは、以下の方法で保存をして頂ければ少しでも永く美味しい状態を維持できるでしょう。
①上と底のみかんを入れ替える
購入後は、一旦箱を開けて中身をすべて取り出し、上にあったみかんと底にあったみかんとを入れ替えましょう。
そうすることで、底の方にあって重力という負荷がかかった状態から解放させ、上と下を入れ替えることで長持ちします。
②向きを上下反転させる
また、箱の中身を入れ替えるときにもそうなのですが、向きも上下反転させて変えることで、より劣化を防ぐことができます。
これは、通常は箱を開けるとヘタが付いた部分が上を向いて並んでいるかと思いますが、ヘタが付いている側を下向きにすることで、割と皮が固い部分が下向きになることで、つぶれにくく、みかん自体に負荷がかかりづらい、といった事からです。