お歳暮を贈る時期はいつ? 相場・マナー・正しい贈り方とは?
11月も中旬に入り、今年ももうあと残すところ1か月半となりました。
さて、この頃の時期になりますと、そろそろお歳暮の準備を始める方も多いと思います。
そこで今回は、お歳暮を贈る時期や金額の相場、送る品物についてなど、正しい贈り方をまとめてみました。
せっかく贈り物をするので、喜んでもらったり、気持ちよく受け取っていただきたいものですよね。
ぜひ今年のお歳暮の参考にしてみて下さい。
そもそも、お歳暮とは?
お歳暮の始まりは、もともと年の暮れにお祭りで神様へのお供え物を準備していたことから、「品物を用意する」ということと、年末にお世話になった方々へ「挨拶に回る」ということが合わさって、年末にお世話になった方々へ品物を贈るという今の形になったと言われております。
その後、会社や仕事関係でお世話になった方々へ贈ったり、直接手渡しで挨拶周りをする、という習慣がありましたが、現在では両親や親戚、知人に贈ったりと、配送業者に依頼をして届けていただく贈り方が多くなっております。
お歳暮の考え方も、年代や時代とともに変化してきていますね。
お世話になった方々や年上の方へ贈るのが多いと思いますので、受け取る方に対して失礼のないように、スマートな贈り方をしたいものですね。
お歳暮は誰に贈ったら良いの?
「お歳暮とは」についてはわかったけど、いったい誰に贈ったら良いの?という疑問が沸いてきますよね。
お歳暮は本来「感謝の気持ち」です。
ですので、感謝の気持ちを伝えたい方へ贈れば良いのです。
◯◯に贈らなければいけない、ということは一切ありません。
贈りたい人に贈れば良いのです(^^♪
とはいえ、一度だけ贈ってその後は贈らない、というのは逆に失礼に当たることもあります。
一度贈ったら、次の年もその次の年も贈る、ということを念頭に置いておいてください。
これは、夏に贈る「お中元」も同じです。しかし、お歳暮の方が重きを置きますので、予算がオーバーしそうなときは、お中元ではなくお歳暮を贈った方が良いこともあります。
もし、一度だけ贈りものをしたい、という場合は、お中元やお歳暮の時期をずらして「御礼」という形で贈り物をしても良いでしょう。
お歳暮の贈る時期はいつ?
さて、実際にお届けする時期ですが、お歳暮は12月13日~12月20日までに届けるのが適切とされています。
12月13日は「正月事始めの日」として考えられていて、字の通り正月の準備を始める日とされています。
また、12月20日までに贈るという理由は、20日以降は年末の準備や片付け等でどの家庭も慌ただしくなる、ということから、遅くならない様に贈るのが良いとされているそうです。
しかし現在では、百貨店やスーパー、コンビニでさえも11月に入るとお歳暮のカタログが置いてあり、早割なんていう割引サービスを行っているところもあって、11月中に手配を済ませてしまう事も多く見られるようになりましたね。
贈る時期ですが、細かく言うと、関東と関西では若干異なります。
関東 → 12月初旬~12月31日まで
関西 → 12月13日~12月31日まで
と関東の方が若干早くなっていますね。
正月は海外で過ごす、という方も多くなってきていますし、12月20日までに届くように贈った方が無難ではありますね。
ただし、ホタテや数の子といった正月に使用する生鮮食品を贈る際は、あらかじめ先方の予定も確認しておいたうえで贈ることが望ましいと言えるでしょう。
お歳暮の金額の相場は?
これも特に「いくら以上でなければいけない」という決まりはありません。
お歳暮は、お世話になった方々や目上の方へ贈ることが多いですから、数百円~1,000円という安価すぎるものであっては失礼になりますよね。
また逆に高額な商品を贈っても、気を遣わせてしまう事になります。
ということで、一般的な相場として言われるのが、3,000円~5,000円程度の品物です。
特別お世話になっている方々へは、10,000円という品物でも良いでしょう。
ただ、翌年以降に贈り物の金額やグレードを下げてしまうのも失礼にあたりますので、無理せずにあくまでも「金額ではなく気持ちを贈る」ことを忘れずにしたいものですね。
お歳暮の「のし」の付け方
熨斗(のし)紙は「紅白の花結びの水引き」が付いたものを使います。
水引きの上部には「お歳暮」または「御歳暮」と書きます。
下部には、「自分の苗字」または「氏名」を書きます。
熨斗(のし)紙の掛け方は、包装紙の外側から掛ける「上のし」と、包装紙の内側に掛ける「内のし」があります。
上のしは、直接手渡しでお渡しするときに使います。
これは、単なる手土産としてではなく「お歳暮でお持ちしました」という事が見た目でわかるようにするためです。
内のしは、おもに配送業者に届けていただく場合に使います。
これは、配送途中に破けたりはずれてしまったりといったことが無いようにするためです。
最後に・・・
お歳暮は本来、一年間お世話になったお礼と来年も宜しくお願いしますという感謝の気持ちを込めて直接お渡しする、というのが基本となっています。
しかし、現在では配送業者の方に届けていただくケースがほとんどだと思います。
その場合、挨拶状や手紙を添えるのが丁寧ですが、インターネットでの注文やカタログからの注文では、なかなか手紙を同封することも難しくなっております。
挨拶状を同封するのが難しい場合は、品物が届く前に手紙を送付するのが望ましいでしょう。
しかしながら、現代では、挨拶状を贈らずに電話やメールで挨拶をすることも多いかと思います。
ですが、お世話になった方々や目上の方へ贈る品物ですから、一筆書いてお贈りするほうが贈り物を受け取る方も嬉しいでしょうし、なにより丁寧な贈り方となるでしょう。