村の駅 沼津 で見つけた南国フルーツ『フェイジョア』
10月も下旬になると、朝晩はひんやりと肌寒い空気が寝起きの身体を包み込み、それがなんとも秋の季節が深まってきた感を与えてくれる。とても心地よい季節だ。そんな爽やかな晴れた日の休日には、いつもは行かないようなちょっと遠出のドライブに出掛けたくなる。
東京から車で約2時間ほどのところであれば、十分日帰りもできるし一泊して帰ってもそれほど疲れることもないだろう。距離にして約150kmほどだ。
高速道路の各サービスエリアを巡って、その地域のお土産や特産品を見て廻るのも楽しい。
東名高速のサービスエリアSA駿河湾沼津(下り)に寄ったとき、地元の野菜や果物などが売られているコーナーがあった。小さなマルシェのような売り場でもあったが、そこで普段なら見慣れないフルーツを見つけた。
静岡県産『フェイジョア』

フルーツ好きには、ひときわ冒険心をくすぐる品があった。フェイジョアだ。はじめて聞く名でもあるが、見た目は瓜系のような緑色の表皮をしている。わかりやすくカットの断面の画像が記載された紙も入っている。そこにはフェイジョアの紹介も書いてあった。

「パイナップルとバナナ、そしてリンゴをミックスした甘さのくだもの。」と書いてある。フルーツミックスジュースのような味わいなのだろうか。ますます好奇心が掻き立てられてくる商品紹介だ。
「縦半分に切りスプーンですくってお召し上がりください。」と食べ方の方法まで書いてある。すごくわかりやすい。
さらには、「ヨーグルトとの相性もバツグンです。」という合わせ技のおすすめもしてくれている。健康的な組み合わせのイメージも相まってくる。
実際に購入してみた。4個入りで450円。

パッケージの袋から取り出すと、やっぱり瓜の雰囲気が全面に出てはいるのだが、1個の大きさは小ぶりで重さにして60g~80g程度というかわいいサイズ感だ。さっそく半分に切ってみたい。

縦半分にカットしてみた。思っていたよりも果汁感があって、果肉も柔らかい感触があった。瓜というよりは洋梨のような感じだろうか。案内書のとおり、スプーンですくってみた。

実際にスプーンを入れると、まったく固くなく、簡単にすくうことができた。やっぱり洋梨のような感触だ。香りは南国フルーツのような独特な芳醇さがあり、甘そうな匂いが漂ってきた。実際に頂いてみよう。
食感はやはり洋梨やラフランスといった感じで、味はアジアンテイストだ。甘さもそれなりにあり、爽やかな味わいだ。
調べてみると産地として多いのはニュージーランドだそうだ。原産国や海外で頂くと、その土地の空気や雰囲気も加わってまた違った味わいに感じるのではと思うのだが、ややクセがあると感じる人もいるかもしれない。
パイナップルとリンゴとバナナを合わせたようなくだもの、とあったが、個人的にはラフランスとグアバを合わせたような味わいに感じた。
静岡県のサービスエリアでこんな珍しいフルーツに出会えたもの、思い切って遠出ドライブに出掛けて、サービスエリアめぐりができたからこその出会いだった。こういう思いもよらない発見が、旅の醍醐味でもあるし、なにより人生に深みをもたらしてくれる気がする。移りゆく季節感を味わいながら、またこんな出会いがあることを願いつつ、これからも遠出ドライブを楽しんでいきたい。