年初めの目標 ~大晦日と元日のちがい~
お正月という切替地点
年が明け、お正月になると、「今年は◯◯がんばるぞ!」とか「今年こそ◯◯したい!」などと、目標や豊富を抱く人が多いと思います。
新しい年を迎えたことで、新鮮な気持ちになり、心機一転、新たなことにチャレンジしたり、昨年は出来なかったことをやりたい、などと思い思いの志しを抱く方を多く目にします。
気持ちがリフレッシュされ、新年のお祝いムードも手伝って気分が高揚している要素もあるかもしれないですよね。
年を越し、新年を迎えることは、毎年変わることなく行われます。
しかし、時間の流れというものは、常に一直線です。
大晦日の12月31日も、元日の1月1日も、ともに同じ一日です。
この一日をまたいだことによって、何かが大きく変わることはありません。
これまでの毎日と同じように、何の変りもなく、ただ一日が過ぎるわけです。
しかし、世の中の大部分の人たちは、この一日に大きな切替地点とも言うべき『心の転換点』を抱いています。
年末になると、翌年のカレンダーが売り出されます。
「年の初め」というと、なにか区切りがいいように感じてしまいます。
一年のサイクルがまるで繰り返しているかのように、時間というものが一年単位で循環しているように錯覚しているのです。
時間は、戻すこともできなければ、過去のスタートラインに立つこともできないのです。
自身の中に思う「区切り」というものは、思い立った『その時が区切り』になるのではないでしょうか。
一般論や世間の常識ということも、感覚としては知っていて良いことだと思います。
しかし、それがすべて「正しい」というわけではないはずです。
これから、ますます「自動化」や「効率化」などと、色んな分野で技術や管理の方法が発展していくでしょう。
昨年は成功した方法が、今年はまったく使えなくなっている、といったように、昨日まで正解とされていたことが、今日は通用しなくなっている、といったことは、実はもう目の前まで来ているのかもしれませんね。
その時代や環境において、「一般論や世間の常識」と「正しいこと」とは、必ずしも常にイコールで繋げられるわけではない、ということに気を付けて暮らしていきたいですね。