『雪玉』というお菓子
寒い冬にぴったり
冬になると、チョコレートやアイスクリーム、アップルパイやおしるこなど、美味しいスイーツがたくさんあります。
甘い食べ物って寒い季節になると、なんだかとても美味しく感じるんですよね。
それもそのはず。脳科学的にも理に適っているのです。
寒くなると甘いものが食べたくなる理由がこちら。
1.冬になると代謝が上がり、エネルギーを消耗しやすい
2.冬は寒くて暗いので、気分が落ち込みやすい
3.夏は汗をかいて水分や塩分を必要とするので、相対的に冬の方が甘いものを好みやすい
4.冬はクリスマスやお正月、バレンタインなどスイーツに関連するイベントが多い
このように、寒い季節をより楽しむための食べ物でもあるんですね。
そんな冬にぴったりなスイーツの名は、なんと『雪玉』。
なんとも可愛らしいネーミングに、その見た目も冬ならではの真ん丸い形になっています。
実際に食べてみると、「コレ、どうして今までなかったんだろう」と思うほど、素朴でありながら味のバリエーションも楽しめて、何度でも買いたくなる味わいです。
日持ちも6週間ほどと長く、お土産にもぴったりなスイーツです。
中世の宝石箱
この雪玉という名のスイーツ。
じつはドイツのローテンブルグという町の名物で『シュネーバル』というお菓子なのです。
ローテンブルグは、ドイツのロマンティック街道にある日本人には大変人気の町です。
別名『中世の宝石箱』とも呼ばれるこのスイーツは、ベーカリーやカフェ、シュネーバル専門店など、町のいたるところで売っています。
お店の外からも見えるように綺麗に並べられて売られているので、見つけられないなんてことはまずありません。
もはや、ローテンブルグのシンボルとも言えるくらい有名で一般的なスイーツになっています。
価格は、お店によってまちまちですが、だいたい1個1ユーロから3ユーロほどとなっていて、手ごろな値段になっています。
通常のサイズはこぶし大と大き目になっているので、小さいサイズを買って食べ比べるのも良いですね。
作り方はというと、卵をたっぷりと使い、セイヨウスモモの蒸留酒を加えて練った小麦粉の生地を紐状にカットして、ボールのように型に入れて油で揚げて作ります。
揚がったら、チョコレートをコーティングしたり、砂糖やシナモンを振り掛けて味付けします。
食感はサクサクとしていて、見た目ほど重くないので、意外と軽く食べられます。
ドイツに行った際は、ぜひ、ローテンブルグを訪れてシュネーバルを食べてみて下さい。
きっと、現地の空気を吸いながら食べるシュネーバルは、おとぎ話に出てくるメルヘンな街並みと相まって、格別に美味しいことでしょう。