シンデレラの日 ~1月5日~
ロドピスの靴
シンデレラというと、「ガラスの靴」がぴったりと合った女の子がお金持ちの王様と結婚して裕福になったお話しを思い出す方も多いと思います。
苦労して育った女の子が、一瞬にして夢や希望を叶える「シンデレラ・ストーリー」
じつは、シンデレラの原点とされているのは、「ロドピスの靴」というお話しです。
このお話しに出てくるドーリカという女の子がシンデレラのモデルとされています。
ドーリカは、北ギリシアの裕福な家庭に生まれ育つのですが、不幸にも、幼いころに海賊に誘拐されてしまい、サモス島の大金持ちに奴隷として売られてしまうのです。
そんな不幸な運命でも、ドーリカはとても美しく成長したそうです。
そして、今度はエジプトでギリシャ人の富豪に高値で売られてしまうのです。
現代の、そして日本では、まったく考えられないことなのですが、親と突然引き離され、これまで暮らしていた環境から連れ去られるという、まるで児童虐待のような運命を強いられたのです。
なんて可哀想な女の子でしょう。
そのドーリカを高値で買ったエジプトに住む富豪ギリシア人は、ドーリカを「ロドピス」と名付けたそうです。
ロドピスとは、バラ色の頬をした金髪の女性、という意味だそうで、自分の娘のように大切に育てたそうです。
ある日のこと。
ドーリカが豪邸の庭で水遊びをしていると、1羽の鷲が飛んできました。
そして、ドーリカが履いていた靴を片方だけ咥えて飛んで行ったしまったそうです。
そしてその鷲は、持って行った靴をエジプトの王のもとに落としていったそうです。
富豪の家で育ったドーリカが履いていた靴は、とても美しかったそうです。
エジプトの王は、突然落ちてきたその美しい靴と、鷲が落としてきたという不思議な出来事に、この靴の持ち主を探し出すよう命令したそうです。
エジプトの王は、なんとか靴の持ち主であるドーリカを探し出すことができました。
この不思議な出会いは、きっと神様の使いである鷲がもたらしてくれたのだろう。
エジプトの王はそう考えて、ドーリカを妃としたのです。
ドーリカをロドピスと名付けたことから、「ロドピスの靴」というお話しになり、のちに「シンデレラ」という名前になって広まったとそうです。
シンデレラのお話しは、わかりやすいよういろいろな形で語り継がれています。
ディズニーアニメにもなるほど人気を集めたお話しですね。
婚約した記念日
ハリウッド女優であるグレース・パトリシア・ケリー。
通称グレース・ケリー。
明るさとセクシーさを前面に出して、同時代に活躍したマリリン・モンローとは対照的に、グレース・ケリーは、気品に満ちた容姿が「クール・ビューティー」と称賛され、人気者になったそうです。
その後、モナコ公国のレーニエ3世と結婚し、女優業を引退しました。
グレース・ケリーの生い立ちが、まるでロドピスのお話しのように苦労や努力を経て、シンデレラ・ストーリーとなったことが由来なのでしょう。
そのレーニエ3世と婚約した日が、1月5日でした。
(結婚式は4月18日に行われたそうです)
これにちなんで、シンデレラの日は、1月5日になりました。